WEECKE C-VAPOR3(ウィーキー シーベイパー3)を徹底レビュー!
ヴェポライザー選びには様々な嗜好が影響します。ヴェポライザーにある程度慣れてくると紙巻きのタバコの雑味やキック感よりも、タバコ葉本来の味を楽しむようになっていきます。
私自身、過去を振り返るとタバコにおける基準・嗜好がヴェポライザーを使うことでどんどんと変化していっています。ヴェポライザー自体の喫煙体験・喫味というのは独特な面がどうしてもあります。そのため慣れるまでに時間がかかったり、物足りなさを感じてしまうことがあります。
ここで躓いてしまうとヴェポライザー自体を諦めてしまう結果になります。
C-VAPOR3は紙巻きのタバコ・IQOSなどの加熱式タバコからの移行にベストチョイスな1台です。
5秒でわかるC-VAPOR3の特徴からご紹介します!
- 加熱完了・終了時にバイブでお知らせ ⇒ わかりやすい
- シャグポン可能 ⇒ メンテナンスがラク
- ヒートシンク付きのマウスピース ⇒ 熱くならない
- フィルターを接続しやすいマウスピース ⇒ 紙巻きのタバコもフィルター付き
- ドリップチップも換装可能(510接続)
- エアフロー調整可能でタバコ吸い可能 ⇒ 紙巻きのタバコ・IQOSと近い吸いごたえを実現可能
まず最初にC-VAPOR3の基本的な使い方から、続いて特徴的な機能をピックアップしていきます。
目次
WEECKE C-VAPOR3の使い方
C-VAPOR3には日本語の取扱説明書も付属のため、説明書で不足している使い方を中心にご紹介!
- Step.1シャグを詰める
マウスピースを外しシャグを適量詰め、マウスピースをもとに戻します。 - Step.2エアフロー調整
本体下部のダイヤルを回すとエアフローの調整が可能。タバコ吸いするのであれば絞り目でOKです。本体と平行にすると閉じた状態(写真右)になります。
- Step.3電源オン電源ボタンを5回クリックで電源オンの直後にバイブとともに加熱開始。LEDディスプレイが表示され、設定温度・バッテリー残量・現在の温度が表示されます。
※画像右では、Set:200℃⇒Set:160℃に温度を下げました。方法はStep.4を参照。
※設定温度に達するとバイブでお知らせがあります。
※加熱時間が残り180秒以下になると設定温度(Set:200℃)が残時間表示(Time:180S)に切り替わります。
- Step.4温度切替加熱中に電源ボタンを長押しすると、温度切替。
長押しを続けると10℃単位で設定温度(8段階)が上昇します。
160℃→170℃→180℃→190℃→200℃→210℃→220℃→230℃(→160℃に戻る)
好みの温度で電源ボタンを離すと、その温度に設定されます。電源ボタン1つにon/off+温度変更(8段階)がまとめられているため、やや使い勝手が悪いです。
- Step.5クリーニング・シャグポン加熱開始から4分で自動で電源オフ。
※途中中断する場合は5回電源ボタンをクリック。
使用終了後、マウスピースを外し、シャグを取り出します。ほぼ100%でシャグポン可能です。
クリーニングはチャンバー内部をクリーニングブラシや綿棒で掃除します。汚れがひどい場合は薬用エタノールを綿棒に浸すと汚れが落ちやすいです。
マウスピースの下部のプラグパーツは脱着可能で網も外すことが可能です。
C-VAPOR3の基本スペック
C-VAPOR3 | |
---|---|
ブランド名 | WEECKE |
加熱方式 | コンダクション |
加熱温度範囲 | 160-230℃(8段階) |
加熱リードタイム | 約20秒 |
セッション数 | 約14-15回 |
セッション時間 | 4分 |
バッテリー容量 | 2300mAh |
バッテリー交換 | 不可 |
サイズ | 11.6×4.7×2.5cm |
重さ | 124g |
価格帯 | 約8000円 |
備考 | 温度切替は8段階10℃単位 |
C-VAPOR3はシャグポン可能で掃除もお手軽!
タイトル通りですが、C-VAPOR3はシャグポン可能です。
本体を逆さまにして本体下部を軽くポンとすると、使用後のシャグが塊で落ちてきます。
シャグポンできるメリットは1にも2にもメンテナンス性の高さに繋がる点です。
シャグポンできることで、掃除の回数は減らせますし、シャグの詰替えも手軽になります。
主なC-VAPOR3の掃除箇所
C-VAPOR3の主なクリーニング箇所は、チャンバー内の掃除、ドリップチップ内部の掃除です。
チャンバー内の掃除は、通常であれば付属のブラシや綿棒で十分です。
コゲなどが付着した際、匂いが気になる場合などにエタノールを綿棒に浸して拭くことで掃除します。
ドリップチップ内部は結露が溜まったり、シャグの破片が蓄積することがあるので、定期的に分解してティッシュや綿棒で掃除します。
取扱説明書には記載ないので、メーカー推奨ではなさそうですが、ドリップチップ・トップキャップ側は普通に洗浄しても問題ないと思います。匂いや汚れが気になる場合は、自己責任になりますが洗ってしまった方が掃除は手軽になります。
C-VAPOR3は510接続のドリップチップに換装可能
C-VAPOR3のドリップチップは、VAPE(電子タバコ)で一般的な規格の510接続です。VAPE用のドリップチップで510対応と表記があればC-VAPOR3でも使用可能です。
シルバー製のヒートシンク部は交換不可なので、シルバー系のドリップチップであればデザイン的にもGood!
C-VAPOR3は初期付属のドリップチップでフィルター使用可能!
C-VAPOR3は従来のタバコ・加熱式タバコ(IQOS/glo)からの切り替えに最適な1台な理由に、フィルター使用が簡単な点があげられます。
ドリップチップの内径は約7.5mmくらいですので、Amazonやタバコ屋さんで売られている手巻きタバコ用のフィルターの使用が可能です。
私は直径7.5mmのフィルターを選択しましたが、ややきついです。写真では1つまるまる使っていますが、ドローがキツかったので半分に切って使用しています。
やや高いですが、7mmのフィルターの方がベストサイズかもしれません。(現時点では、未確認です)
紙巻きのタバコよりはヴェポライザーの煙の刺激は少ないので、慣れればフィルターなしでもほとんど問題ありませんが、普通のタバコと同じような使用感を求めるのであれば、フィルターの使用もアリだと思います。
紙巻きのタバコや加熱式タバコはフィルターが付いていますが、ヴェポライザーは一般的にフィルター使用を前提とした作りで無いものの方が多いです。
この点においてもC-VAPOR3を最初の1-2台として最適なヴェポライザーとしてオススメしている理由です。
エアフロー調整でタバコっぽい吸い方を実現!
多くのヴェポライザーは、ドロー(吸いごたえ)はかなり軽いです。
紙巻きのタバコやIQOSを使っていた人にとっては面食らう要素の一つです。
先程のフィルター接続もタバコのように吸いごたえを重くするのに役立ちますが、WEECKE C-VAPOR3にはヴェポライザーとしては珍しいエアフロー調整機能が付いています。
エアフローを本体と並行にすると閉じる、本体と直角にすると開きます。
全開でもヴェポライザーとしては軽めの機種ですが、完全に閉じると機密は高めで、ほとんど吸い込むことができなくなります。
フィルターなしで使う場合、ほんのすこしだけエアフローを開けた状態で使うことで、IQOSや紙巻きとかなり近しいドローを再現可能です。
フィルターを接続して使う場合は、エアフロー全開で紙巻きよりもやや重めな吸いごたえになります。
WEECKE C-VAPOR3充電時の注意点・充電器について
取扱説明書にあるとおり、5V 1Aでの充電が必要です。1Aを超えるACアダプター(充電器)を使用すると故障の原因になります。
C-VAPOR3はバッテリー分離不能で、充電器は付属していません。パソコンにUSBケーブルをつなぐか、ACアダプター(充電器)に接続して行いますが、ACアダプターは既にAndroid携帯やIQOSなどに付属しているので1つはお持ちではないかと思います。
画像はモトローラとソニエリのAndroid形態に付いてきたACアダプターです。日本で売られているACアダプターは必ず写真のような表記が義務付けられています。見にくいですが、『出力 5.1V==850mA』と記載があります。
1000mA(1000ミリアンペア)=1A(1アンペア)なので、こちらのACアダプターは0.85Aの出力で充電されます。
最近のスマホはバッテリーの大容量化にともない、急速な充電に対応した充電器を付属させていることが増えてきています。2AのACアダプターが付属していることもあるので注意してください。
もしACアダプターの電圧を確認できない・わからない場合、パソコンにUSBケーブルを接続しての充電が無難です。パソコンのUSB経由での充電は0.5~1Aなので基本的には安全です。
ただ、バッテリーには100%はありません。(特に高温には注意が必要で、ストーブや車中放置などには注意してください)
C-VAPOR3はバッテリー交換不可
C-VAPOR3は分解不可能なため、バッテリー交換は不可能な機種です。
一般的なバッテリー(リチウムイオン電池)の充電回数は、約500回程度で60%程度まで充電容量が減ってしまいます。
1日1回の充電で1.5年程度でC-VAPOR3も寿命に近くなりそうです。
C-VAPOR3は分解も不可
どうしてもC-VAPOR3を分解したい!といった場合もあるかと思います。
本体下部のマイクロUSBの接合部分から分解はできなくなさそうです。写真の方向から薄めの板などを差し込むと底部のプレートが浮き上がります。
おそらく、本体下部にはプレートが強力な両面テープで接続されているので無理やり剥がしてその後ドライバーで分解可能なはずです。
C-VAPOR3におすすめのシャグレビュー
ここからは、C-VAPOR3とシャグにまつわる使用方法やオススメのシャグなどをご紹介していきます!
ある程度ヴェポライザーに親しんだ人であれば好みのシャグを見つけていると思いますので、一般論としてC-VAPOR3に相性のいいシャグをリストアップしてみます。
私自身、10年単位でメンソール派なのでどうしてもメンソールのシャグに嗜好が偏っています。
チェ・シャグ:赤
雑味が少なく、タバコ葉本来の優しい甘みと酸味が特徴的で、高温で炊けば紙巻きのタバコに近い味わいも得られます。
非着香のシャグの中でもクセが少なく、非メンソール派の人であれば、まず最初に試しておきたいシャグの一つです。
コルツ:グリーンティー
コルツグリーンティーは、クセの少ないタバコ感に優しい緑茶フレーバーと甘みが特徴的です。
グリーンティーというよりは、砂糖を少し足した紅茶・もしくは海外の緑茶(海外の緑茶は加糖されている)のフレーバーが最初に際立ち、加熱3-4分後からは、グリーンティー感が抜けていき、タバコ感が主立ってきます。
個人的にはメンソール系のシャグを足して楽しむことが多いです。メンソールと半々、もしくはメンソールを少し多めにすると、喫味が長持ちします。
コルツ:クリアメンソール
コルツクリアメンソールは強めのメンソールが特徴的です。私自身は強めのメンソールが好みなので、コルツクリアメンソールの消費が一番早いです。
もしコルツクリアメンソールのメンソールが強すぎると感じた場合、チェ・シャグ:赤と混ぜたりチェ・シャグ/緑/黒の方がメンソール感はもう少し薄めなので、切り替えてもいいと思います。
シャグへのリキッド・グリセリン添加はメーカー非推奨
ヴェポライザーに切り替えて、煙の量が少なく吸った感が足らないというお悩みです。
紙巻きのタバコはもちろんですが、ミスト量を増やすことが簡単なVAPE(電子タバコ)からの乗り換えの人も抱えがちなお悩みです。
そこで、シャグに電子タバコ用のリキッドやグリセリンを添加する方法があります。
ただ、C-VAPOR3を始めとして、ヴェポライザーでのリキッド使用時はメーカー保証対象外となります。
ヴェポライザーは機構上、チャンバー(加熱部)の下部に通気口が空いています。そこにリキッドが落ちていくと本体の内部構造に水分が入り込み、故障の原因となるからです。リキッドやグリセリンを添加しないでシャグを使用していても、多少の水分が発生するので多少のリキッドやグリセリンの添加であれば問題ないかもしれませんが、使用時は自己責任でお願いします。
シャグの持ち運びに便利なスペーサー(ヒーティンクチューブ)とケース
C-VAPOR3には、スペーサー(ヒーティンクチューブ)が1つ初期付属しています。
スペーサーに予めシャグを詰めておけば、外出先でもヴェポライザーを使いやすくなります。
初期付属のスペーサーは筒状で、貫通しています。詰めにくいですし、喫味もやや落ちます。
Amazonで売られているC-VAPOR3専用スペーサーはステンレス製の網付きもあるので、シャグ詰めがより簡単になっています。
C-VAPOR3のシャグ詰め、持ち運びを容易にするケースも販売されています。
C-VAPOR3専用の持ち運び用のポーチやケースは各ショップを確認しましたが存在していませんでした。
雑貨屋などで売っている、高さ約13cm、横幅6cm、奥行き3cm程度の物が入るポーチなどであれば基本的に使用は可能だと思います。
C-VAPOR3のデメリット・悪いところ
長くなりましたが、C-VAPOR3の悪いところもまとめておきます。
- バッテリー交換不可
- セッション時間の切り替えなし(4分固定)
- 温度切替が10℃単位
- ボタンが一つで操作感にやや難あり
- シャグ詰めはしにくい
バッテリーの件は既に言及していますが、交換不可な点はデメリットといえばデメリットです。
ただ満充電で14-16セッション使用可能でそこそこの本数を吸う人でも1日分の使用に耐えます。
セッション時間(加熱時間)は4分固定で切り替え不可な点もデメリットではあるものの、残時間表示もありますし連続2セッションの使用も可能と劇的に不便なわけではありません。
温度切替が10℃単位、操作ボタン1つとシンプルな作り故に操作感はやや難ありですが、許容範囲内だといえます。
チャンバーの開口部がやや狭く、シャグ詰めはしにくいです。(FENIX・STARRYなどと比較して)
1〜5で悪いところをあげてみましたが、何となく難癖感はあります。
C-VAPOR3が紙巻きのタバコ・IQOSからの乗り換えに最適な理由
当サイトはヴェポライザーのレビューをいくつも書いてきていますが、ヴェポライザーはどこまで行っても個人の趣味嗜好が色濃く影響します。
そのため、アレはいい、コレは悪い、こんな機種はダメ!といった言説も見かけます。
やはり【自分自身で紆余曲折経てたどり着いた結論】⇒【それこそがベストなヴェポライザー】というのは誰にもオススメしたくなりますし、極端になればその機種以外を排斥したい気持ちにもなるものです。
趣味嗜好の要素が強いからこそですし、愛着故に排他的に他機種をディスってしまう気持ちも分からなくはありません。
ただ、ヴェポライザー歴が長い人もその結論(自分にベストなヴェポライザー)に至るまで、試行錯誤をして自分のスタイルや嗜好に合致するヴェポライザーを見つけてきたはずです。運良く1−2台目でベストなヴェポライザーに出会える人もいると思いますが、当然そうでない人もいます。
私自身、いま現在はヴェポライザーに強い愛着を抱いています。ですが外出先やパッと吸いたいだけの時はIQOSを使っています。
手軽でキック感も強く、周りの目も気にならないIQOSは便利です。
ただ、IQOS自体に愛着はなく、いわゆる習慣・ニコチン摂取のためだけに使用しています。
なぜここまで書いたかといいますと、ミドルレンジ程度の機種は得てして微妙!と言説も散見します。売れていて台数も多く流通しているであろうC-VAPOR3は特にその矢面に立ちやすい事は事実です。
ですが、紙巻きのタバコ・IQOSからヴェポライザーの入り口として、ここまで喫味やキック感を近づけることが出来ている機種は殆どありません。
- 機能面の汎用性・メンテナンス性も十分
- 喫味は好みはあれど紙巻きのタバコに近い吸いごたえを実現
- 更にはヴェポライザーの奥深さも感じることができる
これらを加味して、最初に紙巻きのタバコ・IQOSからの移行するヴェポライザー機種として、選んで失敗しにくい・継続しやすい一台であることは間違いありません。
もちろんヴェポライザー愛好者の方々、使用歴が長い人からは批判の声も聞こえてきそうです。
ですが、入り口に立ち・続けたい!そんなモチベーションをヴェポライザーに持っていただき、
更に奥深くに進みたいと思えた方はそれで万々歳、紙巻きの代替品としてなら及第点そんな感想であっても私は大満足です。
ヴェポライザーに1度でも触れた方に『こんなモン続かねーよ!』と思われてしまうことの方が嫌です。
このような観点、私自身の本音からC-VAPOR3は間違いなくイイ機種です。
最初の1台、もしくは2台目に選ぶとして、試して間違いの無い製品です。
今現在の私はC-VAPOR3以外の機種を愛用しています。これは当サイトの他記事をご覧いただければスグ分かってしまいます。ですが、過去の喫煙習慣を考えた時、ヴェポライザーに出会った時の違和感はC-VAPOR3なら間違いなく少なく、スッと使いこなせることでしょう。